アルゼンチンの英雄で昨年11月に急逝したマラドーナ氏の遺品がオークションにかけられたが、ほとんど売れず予定金額を大幅に下回る大失敗となってしまった。

 競売はアルゼンチン当局が命じたもので、収益はマラドーナ氏が残した債務や経費の支払いにあてられる予定になっていた。家をはじめ、自動車、ユニホーム、帽子、スニーカー、ネクタイ、家電製品など約90品が出品され、オンライン形式で世界中のファンが入札に参加できるため予想落札額は最低でも150万ドル(約1億7000万円)と見積もられていた。しかし、まさかの展開が待っていた。

 ギリシャ紙「ポストン」によると、ブエノスアイレス市内にある700平米のプール付きの邸宅をはじめ、流札が続出。落札合計額はわずか約2万6000ドル(約295万円)に終わったという。

 親しい間柄だったフィデル・カストロ氏とのツーショット写真はドバイの富豪に1423ユーロ(約18万円)で落札されたが、一方で高騰が期待されたイタリア1部ナポリやアルゼンチンのクラブ時代のユニホームはマラドーナ氏が着用したかどうかがはっきりせず、誰も関心を示さなかったという。売却されなかった遺品の処分については裁判所が判断することになっている。

 異例のオークションは、英雄の顔に泥を塗る寂しい結果となった。