東京五輪・パラリンピック組織委員会は8日、今夏の大会で使用した表彰台を日本勢メダリストの出身校などに譲渡するプロジェクトを公表した。

 東京大会で行われた表彰式は計878回。数々の激闘を繰り広げたアスリートが踏みしめた〝栄光のステージ〟が全国各地で再利用される。持続可能性の社会の実現が目的とされ、文字通り東京大会のレガシー(遺産)となった。新たな試みは、この日の国際オリンピック委員会(IOC)理事会でも報告された。

 具体的な譲渡方法としては、メダリストおよび当該選手の出身校に希望を調査。1選手につき1校が随時決定していき、さらに東京大会を開催した会場や自治体にも可能な限り引き渡す。武藤敏郎事務総長は「今のところかなりの学校が手を上げている。実際にお渡しするのは来年3月くらい」と説明した。

 このプロジェクトを受けて、組織委の橋本聖子会長は「表彰台はアスリートにとって非常に特別な場所であり、大会を象徴するアイテムの一つです。それぞれの場所で活用されることにより、東京2020大会を語り継いでいくきっかけとなれば、こんな素晴らしいことはないのではないかと思います」と絶賛。また、表彰台をデザインした野老朝雄氏は「アスリートの皆さまが乗って終わりではなく、実際に多くの方に見て触れていただくことで、次の世代につながっていく未来へのバトンとなることを願っています」とコメントしている。