MLB公式サイトは21日(日本時間22日)にワールドシリーズ初出場のブルージェイズのドン・マッティングリー・ベンチコーチを特集した。同コーチは「選手、監督、コーチとして36年、5231試合の出場経験」を持ちながらWSへの出場はなかった。

「もちろん最高の気分だ」「(ヤンキースでのチームメート)ポール・オニールは、WSに出場したら、そこからが楽しいんだって言っていた」「そこにたどり着くまでの戦いは物凄く緊張する。だから、もちろん楽しむよ」と語ったという。

 ヤンキースでキャプテンを務めたマッティングリー・コーチは「ヤンキースが22度目のWS制覇を果たした翌1979年にドラフト指名され、WSでドジャースに敗れた翌82年にメジャーデビュー。そして95年シーズン終了後に引退」というキャリアを持つ。ヤンキースは96年からの5年間で4度WSを制覇。さらには04年、コーチとして「復帰」するが、ア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)でレッドソックスに3連勝したあと屈辱の4連敗を喫し敗退。同サイトは「WSに出場したことがない球団史上最も偉大な選手と言えるだろう」と報じた。

 同氏は08年、ドジャースのトーリ監督のもと打撃コーチに就任。10年からは15年まで監督を務めた後、「04年のALCSで伝説の盗塁を成功させ、レッドソックス逆転劇の火付け役となったデーブ・ロバーツ氏に交代」している。

「WSでドジャースと対戦するマッティングリーは、自身の野球人生における最後の悪夢を払拭する機会を得る。だが、彼自身はそのように捉えたくないようだ」

 最後は「ロサンゼルスとは円満に別れたから、戻っても特に何も感じないよ。ただ楽しかった思い出があるだけ。でも(WSで)戻るのもいい。確かにそうだな」という同コーチの優しく、人間味あふれる言葉で締め括った。WSのドラマは選手だけではない。