ドジャースの大谷翔平投手(30)は22日(日本時間23日)に本拠地ロサンゼルスでのナショナルズ戦に「1番・投手兼DH」で先発し、1回を無安打無失点、2三振で勝敗はつかなかった。最速は98・8マイル(約159キロ)だった。鋭い打球や芯で捉えられた打球は1本もなく、“パーフェクト”だった。打者では7回に満塁の走者一掃の三塁打、8回に8試合ぶりの一発となる26号2ランを放ち、4打数2安打5打点と投打二刀流の真価を発揮した。
 
 中5日で迎えた投手復帰2戦目のマウンドは前日の試合で5本塁打と爆発したナショナルズ打線相手に本領を発揮した。

 先頭エイブラムズは初球、真ん中高めの97・2マイル(約156・4キロ)のフォーシームで一ゴロを打たせた。復帰登板では怠った一塁ベースカバーにしっかり入った。

 今季21本塁打を放っている2番ウッドはカウント2―2からの5球目、内角の82マイル(約132キロ)のスイーパーで高々と内野フライを打たせ打ち取ったかと思えたが、遊撃手ベッツがまさかの落球。大谷も驚きの表情だ。

 3番ガルシアはカウント2―2からの5球目、内角低めの85・9マイル(約138・2キロ)のスイーパーにハーフスイング。三塁塁審は「スイング」のコール。復帰後、初の空振り三振を奪った。打率4割2分1厘、2本塁打と苦手にしている4番N・ローはフォーシーム2球で2ストライクと追い込み、スイーパー、フォーシームでファウル2球を打たせ、6球目のスプリットは引っ掛けて暴投。二死二塁とされたが、続く7球目、外角低めに落ちる88・3マイル(約142・1キロ)のカットボールで空振り三振に仕留めた。18球投げて、ストライクは12球。前回登板では奪えなかった三振を空振りで2つ奪った。結局、この回で降板となった。

 2イニング目も見たかったが、大谷は試合後、「もともと(1回)その予定で、はい。ある程度の球数、イニングを今後、増やしていけたらいいんじゃないか」と明かした。

 投げ終えると汗だくのまま打者の準備。レガースなどを装着して打席に入った。フルカウントから右腕ソロカの7球目、外角高めの94・4マイル(約152キロ)のフォーシームをファウルチップして三振に倒れた。

 3回二死一塁はカウント1―2からの4球目、真ん中低めの80・7マイル(約130キロ)のスラーブにバットは空を切った。6回無死一塁は四球で出塁。一死後、フリーマンが死球で出塁すると2番手の左腕フェレールがマウンドへ。ここで4番マンシーが左中間へ10号逆転満塁弾を放ち、ひっくり返した。

 7回無死満塁で3番手の右腕ルートスの1ストライクからの2球目、内角低めの87・5マイル(約141キロ)のスライダーを強打。打球速度101・3マイル(約163キロ)の痛烈なゴロは右翼線を襲う走者一掃の3点適時三塁打となった。

 8回一死一塁は5番手の右腕ラトレッジの1ボールからの2球目、外角高めの95・2マイル(約153・2キロ)のフォーシームを逆方向へ。角度37度、打球速度101・3マイル(約163キロ)で高々と上がると左中間へ伸びた。ボールが跳ね返ってきたため、大谷は二塁でストップ。観客の男性のグラブに当たってグラウンドへ落下したように見えたため、審判の判断でビデオ判定を求めた。男性の隣に座っていた子供はショックで泣いてしまった。ビデオ判定の結果、「ホームラン」とコールされると大歓声。8試合ぶりの26号2ランは飛距離383フィート(約116・7メートル)。日米通算300本塁打にあと1本とし、この時点でナ・リーグ単独トップに立った。試合前まで投手復帰後23打数4安打だったが、投打同時出場に限れば、8打数4安打7打点。「単純にうれしいです」。やはり大谷は投打二刀流なのだ。