ロッテ1位・米沢友翔投手(22=関西大)の表情が最後の最後で緩んだ。22日に行われたドラフト会議。次々と1位指名が決まっていき、残るは2度の抽選を外したロッテだけ。緊張が走ったが、無事に名前が読み上げられると安どの表情を見せ、隣の小田監督と握手を交わした。

 力感のないゆったりとしたフォームで最速149キロのストレート、スライダー、カーブ、チェンジアップ、スプリットを投げ分ける。元阪急でアドバイザリースタッフの山口高志氏のもとでフォームを磨き、2年先輩の中日・金丸の背中を追いかけた。6月には全日本大学選手権を制覇し、MVPを受賞。一気に大学ナンバーワン左腕として注目され始めた。

 それでもおっとりした性格で、マイペースを崩すことはない。友人との待ち合わせ時間に遅れても気にしない。ふだんから喜怒哀楽をあまり出さず「あせったり動揺したりはない。緊張してもおっとりしている。ピンチでも慌てないし、自分の強みかな、と思う。うれしい時も大騒ぎはしないし、泣くとかもない。大学選手権優勝はウルっときた瞬間はあったけど、泣いてはいない。今日も笑うかな、と思っていたいたけど、笑わなかった。よく投手向きと言われます」と自己分析。チームメートも「あいつは常にメンタルが一定しているすごいやつです。プロの世界でも心配ない」と太鼓判を押した。