日本ハムの新庄剛志監督(54)が22日の「2026 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」に出席。早くも単独1位指名に成功した二刀流の菰田陽生投手(山梨学院高)に期待を寄せている。

 菰田については他球団との重複が濃厚と見られていたがまさかの「一本釣り」。これには指揮官も「持ってるわ、本当に」とニンマリ。「今日は(くじ引きになったら)僕じゃなかったんでね。木田GM代行が引く、って決まっていたからもしかしたらこういう結果になったかもしれないし。二刀流というところで難しさありますけど夢しかないので。早く動いている姿を見たい」と強運を強調しながら意中の二刀流との〝共闘〟に早くも意欲をのぞかせた。

 ただ、菰田は高校ナンバー1の二刀流とはいえ、プロ入りとなれば球団側は「育成」を重視。高卒1年目となる来季は体作りが中心となるはずだが、異才を放つ指揮官は「分からんよ、そればっかしは」とそんな「固定観念」を打破する可能性を示唆している。今季、打撃が開眼し今やチームの中軸に成長しつつある2年目・柴田獅子投手(20)の例があるからだ。

 柴田も菰田同様、二刀流をひっさげ24年に高卒ドラフト1位で日本ハムに入団。プロ1年目となった25年は開幕から二軍で育成中心の生活を送った。だが、成長スピードが予想以上に早かったこともあり新庄監督はシーズン後半に柴田を一軍に昇格。育成優先を掲げていた球団側と衝突しながら「投手」として一軍デビューさせた。

菰田陽生の〝一本釣り〟が決まり喜ぶ新庄監督
菰田陽生の〝一本釣り〟が決まり喜ぶ新庄監督

 さらに指揮官は今季、柴田の成長した打撃にも着目。シーズン終盤には打者として打線の中軸に据えるなどプロ入りからわずか2年で二刀流が現実味を帯び始めている。そんな経緯もあるだけに、菰田も成長次第ではプロ1年目から一軍で「躍動」する可能性は否めない。だからこそ新庄監督も「本人次第ですよ。もちろんファームの試合を見てからになると思いますけど」と期待を含めこう話す。

「僕が(起用を)決めていいなら(1年目の一軍は)ありますよ。体は…できてますからね。大渕スカウトは『身長はダルビッシュ君、体重は大谷君』みたいな感じって言っていましたから。どんだけの選手やねんって(笑い)」

 菰田本人はこの日、母校での会見で「4年から5年ぐらいをかけて一軍に出られればいいかなと思います」と語ったが…。異能を持つ指揮官のもとでは1年目の「一軍デビュー」も夢ではないか。