巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(51)が14日(日本時間15日)、ニューヨーク郊外で野球教室を行い、ドブスフェリー・リトルリーグに所属する選手約30人を相手に、キャッチボールの指導や打撃投手を務め、最後は自身のフリー打撃を披露した。

「ホームランなんて打てないと思う」とベンチで見守る選手の声も聞こえたが、7スイング目で「330フィート(=約100メートル)くらいかな?」という会心のサク越えを放つと、子供たちを始め、周囲にいた保護者たちによる大歓声が起こった。

「この広い球場でね、7スイング目(での一発)は悪くない。ちょっと自信がつきましたよ、今日は。まだいけるんじゃないかな」と自慢げに話した松井氏。「(トレーニングも準備も)何もしていないです」けど「今季3号です」と〝アーチスト〟として健在であることを報告した。

7スイング目でライトへホームランを放ち、両手を上げて喜ぶ松井氏
7スイング目でライトへホームランを放ち、両手を上げて喜ぶ松井氏

 松井氏が円陣を組んだ子供たちに「ケガなく楽しんで」と声をかけてスタートした野球教室。キャッチボールを始める前には「ボールの握り」や「軸足に体重をしっかり乗せてね」などと説明し、その後はポジション別の守備練習、そして左翼、中堅、右翼などフィールド全面を使い、6チームに分かれた5か所での打撃練習に入った。

 そのうちの1つが、松井氏が打撃投手を務めるひとり10球のフリー打撃で、スマホを手にした子供たちの親、保護者らが熱い声援を送りながら見守った。松井氏はいい打撃をした選手には「アラボーイ」「アラベイビー」などと声をかけ、パワーのある12歳の選手たちのグループになると、ストレートの球速を上げ、外野に大飛球が行くと、保護者たちと一緒に「おーっ」と感嘆の声を挙げた。「まだ試合ではホームランを打ったことがない」というトミー・ワイス君(12)がバックネット裏の駐車場に停めていた松井氏の車近くにファウルを打つと、松井氏はおもわず「Don’t hit may car!」と叫び、ベンチで待機していた子供たちも笑った。

 松井氏のフリー打撃の後には質疑応答が行われた。現役時代にタフだった相手投手については「ロイ・ハラデーとペドロマルチネス」、自身の最長飛距離の本塁打については「450フィート(=約137メートル)くらいかな」との答え。

 雨天に備え、室内での野球教室に変更する可能性もあったが「天気が持ってくれてよかった。外の方が気持ちがいいですし、来てくれた選手たちも元気にプレーしてくれましたし、喜んで帰ってくれたので良かった」と話し、「みんなエネルギーがあるし、自分もこういう時があったんだなって、いいですよ、やっぱり」と、子供たちと過ごした充実の時間を振り返った。