女子テニス世界ランキング78位の大坂なおみ(24)が失意を払拭し、前を向いている。

 12日(日本時間13日)のBNPパリバ・オープン(米カリフォルニア州インディアンウェルズ)の2回戦で、試合中に観客から「ナオミ、最低」とヤジを飛ばされて涙を流し、ストレート負けを喫した大坂。精神面が不安視されていたが、休養はせずに22日開幕の「マイアミ・オープン」(米フロリダ)に出場することを陣営が明かした。

 今回のヤジは大きな物議を醸している。大坂はヤジられた直後に主審へ歩み寄って対処を願い出たが認められず、試合中に泣きだしてしまった。敗戦後には異例のオンコートインタビューを行い、過去にウィリアムズ姉妹(姉ビーナス、妹セリーナ)が差別的発言を観客から浴びたシーンを思い出して感情的になったことを話していた。

 その後、ヤジに対する批判と大坂への同情論がある一方で、プロ選手としてメンタルの弱さを指摘する声もある。元世界ランク1位のアンディ・マリーは大坂を心配しつつ「(ヤジは)スポーツの一部」と語り、女子テニス界のレジェンドのマルティナ・ナブラチロワさん(米国)も「ヤジはまた起こるでしょう」とした上で「対応できるまでプレーしない方がいい」と指摘していた。

 大坂は昨年、長年にわたって〝うつ状態〟に悩まされていたことを告白。試合中にラケットを投げるなど心が乱れ「しばらくプレーしない」と話し、長期休養を取った。ようやく今季から復活したが、その直後に今回の一件が勃発。そのため、長期休養して精神面の回復を勧める声があふれていたが、現地マネジャーに連絡を取った関係者は「マイアミは予定通り出場します」と話した。

 なお、大坂は同大会にはワイルドカード(主催者推薦)で出場する。