男子テニスのドバイ選手権シングルス準々決勝(24日=日本時間25日)で敗れたノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)が361週にわたって守ってきた「世界1位」の座から陥落することが決定。試合後には新型コロナウイルスのワクチン未接種などを理由に全豪オープンの開催地から国外追放となった〝事件〟を振り返って「屈辱」と語り、今後も訴え続けていくと明言した。

 オーストラリ紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」によると、スター選手は「私は本当に醜い方法で描かれました」とし「私は世界の舞台で屈辱を与えられました。だからこそ、私が何かを言う機会を持つことが重要なのです」とし、特にオーストラリアで同じワクチン未接種の女子選手、レナタ・ボコラ(チェコ)が入国(後に国外退去)できたことを疑問視し「私はそれを言い続け、オウムのように繰り返します」という。

 その上でジョコビッチは「私が責任から逃げたり、特定の質問に答えたくないのを見ることは決してないでしょう。私は何も隠していません」とし「私がワクチン接種を受けないことに決めたので、人々が私を批判し続けることを知っています。理解できない場合でも人々が私の決定を尊重することを願っています」と語ったと伝えている。

 今後も出場できる大会が限定される中、ジョコビッチは自身の信念を貫いていくようだ。