テニスの元世界女王・大坂なおみ(24)が31日、女子テニス協会(WTA)が発表した同日付けの最新世界ランキングで85位に転落した。昨年優勝した全豪オープンのポイントが消滅したことで前回14位から大幅ダウン。4大大会を制覇する前の18年2月以来となるトップ50陥落となった。

 転落した順位だけ見ると悲観的に映るが、そもそも大坂は昨年の大半を休養に充てたため当然とも言える。5月の全仏オープン後に〝うつ状態〟に悩んでいることを告白して長期離脱。東京五輪に出場したものの、全米オープン敗戦後も「しばらくプレーしないかも」と言い残して一年を終えた。世界ランキング対象の過去52週で7大会の出場にとどまっており、裏を返すと失効ポイントがなくなる5月以降は試合に出るたびに上昇するとみられる。

 一方、米経済誌フォーブスが発表した年収は5730万ドル(約66億1700万円)で女性アスリート1位。賞金で稼げなくても、大坂は仏高級ブランドのルイ・ヴィトンをはじめナイキ、ヨネックス、ANA、日産自動車、マスターカード、資生堂など高額スポンサーがついており、プロ選手としては圧倒的な成功者だ。近1年の勝利数14(不戦勝除く)で換算すると、1勝あたり約4億7260万円。今後はシードを失うが、実力と実績を考えると〝史上最強ノーシード〟と言えるだろう。