競泳の北島康介杯第2日(23日、東京辰巳国際水泳場)、男子400メートル個人メドレー決勝が行われ、リオデジャネイロ五輪同種目金メダルの萩野公介(26=ブリヂストン)が4分13秒91で優勝した。

 予選を全体トップの4分18秒47で通過していた萩野は、最初のバタフライから積極的な泳ぎ。前半の200メートルを1分59秒85で入ると、後続を引き離して大差でフィニッシュした。

 レース後には「昨年の日本選手権が終わってから合宿も行ったし、練習をしている中でそういったものを出したいと思っていた。最後の100メートルは疲れたが、最初から行くレースはできた。ある程度、疲れがたまっている中では目的を持ったレースはできたかなと思う」と手応えを口にした。

 すでに同種目では、瀬戸大也(26)が東京五輪の代表に内定済み。ちょうど半年後に迫った東京五輪の枠は残り1つだが「一歩一歩、前に進んでいるなって感じがある。五輪の前に(代表選考会となる)日本選手権があるので、そこに向けてしっかりやっていきたい」と力強く決意した。

 かつては「萩野はもう終わった」と言われたこともあったが、逆襲の準備は整いつつあるようだ。