業師が本領発揮だ。大相撲九州場所6日目(19日、福岡国際センター)、幕内宇良(29=木瀬)が、元大関の幕内高安(31=田子ノ浦)を足取りで破り、1敗を死守した。

 2017年7月場所以来の顔合わせ。前回は俵まで下がって助走をつけ、ぶつかり稽古のように突進を繰り返すなど奇策を見せるも敗れていた。4年ぶりの対戦に注目が集まる中、低い体勢で距離を取ると、一気に相手の右足を取って鮮やかに転がした。

 元大関から大きな勝利を手にし、好調を維持。それでも「別に好調とは思っていない。(好調かどうかは)千秋楽(まで終わって)の結果がよければじゃないか。一喜一憂しないようにしている。明日から頑張っていきたい」と気持ちを引き締めた。