一発解雇へ 貴源治の「ワル素顔」 闇社会と接点、裏アカに堂々〝大麻ワード〟

2021年07月21日 05時15分

ぶ然とした表情の貴源治

 角界が大激震に見舞われた。日本相撲協会は20日に十両貴源治(24=常盤山)の大麻使用が判明したと発表。警察の事情聴取を受け、本人も使用を認めているという。大相撲名古屋場所中に力士らの間で広まった噂話がきっかけとなり、大麻使用の発覚につながった。その貴源治は、実は数年前から裏社会とつながるグループとの交流がささやかれ、大麻にも関心を示していたとの情報をキャッチ。国技を揺るがす騒動を追跡した。

 大麻騒動が起きたのは名古屋場所14日目(17日)。日本相撲協会に「『貴源治が大麻を使用しているのではないか』との噂話が力士らの間で交わされている」との情報が入った。そこで、コンプライアンス部長の尾車親方(元大関琴風)が千秋楽(18日)の取組後に師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)と貴源治に事情聴取。本人は使用を否定したものの、薬物検査に応じることに同意した。

 翌19日に貴源治が医療施設で薬物検査を受けたところ、判定は「大麻陽性」。これで観念したのか、貴源治は名古屋場所中に宿舎近くの路上で歩きながら大麻たばこ1本を吸ったことを認めた。相撲協会は警察に通報。貴源治は警察の事情聴取後に帰宅を許され、現在は師匠の指示で謹慎している。角界内にも大きな衝撃が広がった。

 広報部長の芝田山親方(58=元横綱大乃国)は「(当初は)噂レベルだったので、そんなことはないと信じたかったが…。びっくりした。残念極まりない」と驚きを隠せない様子だった。今回の騒動は、名古屋場所で力士らの間で広まった噂話が発端となった。しかし、実際には数年前から裏社会とつながるグループとの交流がささやかれ、大麻にも関心を示していたという。

 角界関係者は「数年前の話になるが〝良からぬグループ〟と付き合いがあったそうだ。周りから『距離を置くように』と助言されても、本人はあまり聞く耳を持たなかった」と証言する。同じく数年前には、貴源治の〝裏アカウント〟と見られるSNSに、大麻に興味を持っているかようなコメントが書き込まれていたとの情報もある。

 現時点では断定できないものの、貴源治の交遊関係が大麻の入手先と関連している可能性もある。現行の大麻取締法は所持や栽培を禁じる一方で、使用に罰則はない。ただ、角界では2008年に若ノ鵬、露鵬、白露山が大麻の所持で逮捕され、相撲協会は解雇。その後に「薬物使用禁止規定」を定め、違反者は原則として解雇する方針を決めている。今後は相撲協会のコンプライアンス委員会が調査にあたり、八角理事長(元横綱北勝海)に調査結果と処分案を答申。理事会を経て正式な処分が決定するが、本人が使用を認めた以上は解雇などの厳罰は不可避の情勢だ。

 貴源治の双子の兄は元十両貴ノ富士で、現在は格闘家のスダリオ剛(24)。その兄は付け人に対する暴力行為などで19年10月に力士を引退した。そんな経緯もあるだけに「貴源治も格闘家に転向するしかないんじゃないか。あちら側(格闘技界)が受け入れてくれればの話だが…」(前出関係者)。

 警察の捜査や相撲協会の処分とともに、今後の動向にも注目が集まる。

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