大相撲初場所千秋楽(24日、東京・両国国技館)、幕内明瀬山(35=木瀬)が幕内輝(26=高田川)に敗れて10勝目はならず、9勝6敗で15日間を終えた。最初の相撲は明瀬山に軍配が上がったものの、審判団から物言いがついて同体と判断された。取り直しの一番は輝に押し出され無念の黒星。10勝目なら初の三賞となる敢闘賞(賞金200万円)受賞となっていたが、そのチャンスをスルリと逃した。

 取組後の明瀬山は「(最初の相撲で軍配が上がり)ヨッシャーッて思ったら物言いがついたので…。(審判団の協議を待つ間は)『頼む、頼む、頼むーっ』という感じですね。(勝てば三賞の話は)入りの時に、世話人さんから聞きました。知りたくなかった…。自分の弱さが出ました」とガックリ。

 それでも最後は「そうやって(三賞の候補に)挙がるのはうれしい。新入幕は4勝11敗で、今回は倍以上いけた。自信になりました」と前向きにとらえて場所を締めくくった。