国内女子ゴルフの「ニチレイレディス」最終日(20日、千葉・袖ヶ浦CC新袖C=パー72)、3打差を追ってスタートした吉田優利(21=エプソン)は70とスコアを伸ばしたものの、終盤のダブルボギーが響き、7アンダーの5位で初優勝はならなかった。

 首位に1打差に迫って迎えた16番パー4、ティーショットはフェアウエーをとらえたものの、グリーンを狙うには木がかかるポジション。「ピンは狙えなくても、グリーンの右には乗せられたと思います」。

 2打目は木の右からフックをかける狙いだったが、曲がり切らず右の林に打ち込むと、深いラフに苦しめられ、4オン2パットのダブルボギー。続く17番パー3もボギーと失速した。

 16、17番は「鬼門」ととらえていたホール。優勝争いに絡んでいることは理解しており「16、17番でパーをセーブして、18番をうまくとっていければと思っていました」。18番パー5は手前4メートルに2オンを果たし、イーグル逃しのバーディーだった。

 優勝争いは今年に入って3度目。初Vに着実に近づいているように見えるが「そういう実感はないですね」。そのうえで「思い通りプレーできる回数が増えているので、チャンスが来たときに全部をプラスに持っていけたらと思っています」と話した。

 次戦の「アース・モンダミン杯」(24日~)も地元・千葉で、しかも有観客で行われる。「(知人らが)応援に来てくれたらうれしいんですけど、毎日雨だと聞いているんでどうですかね? 家族はたぶん来ると思います」。上り調子のまま、改めて地元での初Vに挑む。