羽生結弦「2026年五輪復帰」の可能性を重鎮が指摘 過去に伊藤みどり、高橋大輔の例も

2022年07月25日 05時15分

クワッドアクセルへの挑戦続行を口にしている羽生結弦(東スポWeb)
クワッドアクセルへの挑戦続行を口にしている羽生結弦(東スポWeb)

 驚きのシナリオとは――。フィギュアスケート男子で五輪2連覇の羽生結弦(27)が競技会からの引退とプロ転向を表明して以降、世界中のファンの間では「羽生ロス」が広がっている。そんな中、フィギュア界の重鎮が〝大胆予測〟を提示。なんと羽生が2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪で電撃復帰する可能性があるというのだ。いったい、どういうことなのか。


 羽生は19日の会見で「今後は競技会に出るつもりはない」と表明する一方で「引退」という表現に対する違和感も口にした。さらに、まだ競技会での成功者がいないクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)への挑戦を続けることも宣言している。足首のケガの回復などの条件さえ整えば、アイスショーでは競技会さながらのプログラムで4回転半に挑む〝ガチンコ演技〟を披露する可能性は高い。

 こうした中、元全日本選手権4連覇王者の小川勝氏(57)は「羽生君はいつでも競技会に復帰できる状態を保つと思います。野球で言えばイチローさんのように(引退後も)心の緩みを出さずに準備するはず。場合によっては、4年後の五輪で復帰する可能性だって僕は十分にあると思いますよ」と指摘した。

 次回4年後の五輪で、羽生は31歳。その時点でも活躍できる裏付けは十分にある。かねて小川氏は「羽生選手は40歳でも4回転を跳べる技術がある」と分析。力みのないスムーズな跳躍による〝省エネジャンプ〟は世界でも羽生しか持っていない高度なテクニックだ。プロとして技術の研さんを積み、アイスショーで競技会に引けを取らないレベルの演技を見せ続けていけば、電撃復帰は決してあり得ない話ではないということだ。

 復帰にあたっては、ルール上の支障もない。フィギュア界における「アマチュア」とは国際スケート連盟(ISU)に加盟する国・地域の各スケート連盟に登録している選手のこと。五輪や世界選手権などほとんどの競技会はアマ選手しか出られず、21日に日本スケート連盟へ選手登録の取り消し願を提出した羽生に出場資格はない。だが、アマチュアとして連盟に再登録すれば出場可能。実際、過去にプロからアマに戻って競技会に復帰した選手は少なくない。

 有名なところでは、1992年アルベールビル五輪銀メダルの伊藤みどり氏が95年にアマチュア復帰。また、2010年バンクーバー五輪銅メダルの高橋大輔も18年に電撃復帰し、現在はアイスダンサーとして現役を続けている。その一方、スケーターの復帰が多い背景には〝スポットライト症候群〟もあるようだ。

「世界中から脚光を浴びた経験があると、やっぱり元の舞台に戻りたくなるもの。あの光景を思い出して復帰した選手は多いですよ」(小川氏)

 羽生は今後もプロのスケーターとして注目を浴び続けることは間違いない。ただ、過酷な勝負の世界に身を投じてきた羽生としては、時の経過とともに精神的に物足りなさを感じたとしても不思議ではない。仮にアイスショーで4回転半ジャンプを着氷できたとしても、当然ながらISU公認にはならない。それだけに「大技が完成した段階で復帰というパターンも十分ある」と小川氏は予測した。

 果たして、羽生の中に流れる勝負師の血が再び騒ぎ出す日は来るのか。〝現役復帰〟が実現すれば、フィギュア界はかつてないほどの盛り上がりを見せるはずだ。

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