ロシア国営通信社「RIAノーボスチ」が、プロ転向を表明したフィギュアスケート男子五輪2連覇の羽生結弦(27)の競技人生を振り返る大特集を展開した。

 同メディアは「羽生がフィギュアスケートの伝説になった経緯」と題して羽生の特集を報じた。幼少期から振り返る中で、デビュー当初はそこまで注目度が高くなかったと指摘。「フィギュアスケートのトップ階層での彼の初登場はあまり印象的ではなかった。2012年にニースでデビューした世界選手権ではすでにジュニアの世界チャンピオンだったが銅メダルだった」とした。

 その世界選手権デビュー後から羽生が急成長したと分析。「その年の4月に、彼はブライアン・オーサーのもとに加わるためにトロントへ旅立った。この移籍自体が大きな勝利を約束するものではないが、羽生はオーサーのもとでたくさんのことをした。米国とカナダの振付師の作品を有機的に見て、毎年エレメンツを複雑にし、最大限の表現力を実現していった」と名伯楽のもとで人一倍の努力を続けたことで才能が花開いたとの見解を示した。

 努力で大きく羽ばたいていった様子を同メディアは「羽生自身は、アンデルセンの童話であるみにくいアヒルの子に似ている」と独特の表現で形容。苦難の末に大成する童話に例えて羽生のフィギュアスケート人生を称賛した。

 フィギュア大国のロシアでも羽生への称賛が際立っているようだ。