ロシアフィギュアスケート連盟は独自に開催する「ロシアグランプリ」の日程を発表した。国際スケート連盟(ISU)は先月、フィギュアスケートの来季グランプリ(GP)シリーズから「ロシア杯」を除外することを決定。ロシア連盟や同国政府は猛反発し、独自の〝GPシリーズ〟の開催を表明していた。

 今回、ロシア連盟は第1戦のモスクワ(10月21日開幕)を皮切りに、ソチやカザンなど国内会場で開催する大会の日程を発表した。全6戦でファイナル進出を争う形式のみならず、日程までもが〝本家〟のGPシリーズと丸かぶり。かろうじてファイナルだけはISUが12月8日開幕(イタリア・トリノ)、ロシアが来年3月3日開幕(ソチ)と異なるものの〝打倒本家〟を強烈に意識していることがうかがえる。

 ロシアのGPには北京五輪女子金メダルのアンナ・シェルバコワ、銀メダルのアレクサンドラ・トルソワ、カミラ・ワリエワなどトップ選手がこぞって参加することが見込まれる。フィギュア界は「グランプリ」の名のもとに、2つの大会が同時期に開催される異常事態となった。