国際スポーツ舞台から除外されているロシアで、フィギュアスケートの若手有望女子選手が国籍変更の希望を表明した。

 フィギュアの世界ジュニア選手権ペアでロシア代表として出場し、2018、19年にメダルを獲得している女子選手のポリーナ・コスチュコビッチ(19)は、ロシア「スポーツ24」のインタビューに応じた。

「今、私はこのすべてから逃れようと休暇中です。モスクワに戻ったら、別の国の連盟で参加する方向で考えようと思っている。今のところ、ロシアで競技するのは難しいでしょう。何を、どのようにするのかは、もう少し様子を見ることになりそうだ」と国籍変更を検討していることを明かした。

 国際大会で演技することへのこだわりを問われると「国際的な舞台でスケートをしたい。今自分がどんなユニホームや国旗を付けているかなんて考えたこともない。そうなったとき、きっと何かを感じるはず。動かないという選択肢には自分にはない。自分が何を望んでいるのか、理解しなければならない」と決意を語っている。

 ロシアのウクライナ侵攻を理由に、国際スケート連盟(ISU)は、ロシアとベラルーシの選手を同連盟主催の大会に参加させないことを決定。3月の世界選手権(フランス)も両国選手は参加できなかった。ロシア独自の国際大会開催も検討されているが、後に続く選手が出てくるか、注目される。