ロシアのフィギュアスケート界で〝皇帝〟と称されるエフゲニー・プルシェンコ氏が開催したアイスショーで頭部を強打して救急搬送されたエフゲニー・セメネンコ(18)は、復帰まで最長6か月を要する重症の可能性が出てきた。

 プルシェンコ氏は2週続けて〝愛国ショー〟を開催したが、ロシアフィギュアスケート男子の有望株で北京五輪代表のセメネンコが4回転ジャンプを失敗して不自然な形で転倒して頭部を激しく強打。担架で救急搬送される非常事態が発生した。

 ロシアメディア「スポーツRG」は、入院したセメネンコの現状を報道。トレーナーを務めるアレクセイ・ミーシン氏は「彼はすぐに病院に運ばれ、そこで断層撮影と必要な検査が行われました。頭蓋内の損傷はないが、かなり重度の脳震とうと診断された」と語った。

 また「スポーツエクスプレス」は、セメネンコの診断は復帰まで長期間を要すると指摘。スポーツ専門医の見解として「スケーターとして回復するには3か月から6か月かかる。ただ、早く氷の上に出ようとすると頭痛に悩まされることになる。脳震とうでは、身体活動に戻るまでにじっくり時間をかけるほど健康状態は良くなる。良い状態を取り戻すという意味では、通常は半年かかる」と説明。身体に強い負担がかかる競技者という観点では、全治まで6か月を要するという見解だ。

 ロシアの有望株を襲った悲劇。今回のショーを巡っては様ざまな不備が指摘されており、主催したプルシェンコ氏の責任が追及されることになりそうだ。