彼氏のスキャンダルにも、行く末は――。フィギュアスケート女子でバンクーバー五輪金メダルのキム・ヨナ(23)と交際中とされるアイスホッケー選手のキム・ウォンジュン(金元中=30、韓国)がタイ式マッサージ店に通うため合宿所を抜け出したうえ交通事故を起こした一件は、日韓両国で「恥ずかしすぎる」と話題を呼んだ(本紙既報)。
女王の心中は穏やかではないはずだが、現実には着々とキャリアを築いている。9月からは名門・高麗大大学院に進学することが決定。7月末には大韓スケート連盟による審判指導者講習会を受講し、国内大会にコーチとして参加する資格を得た。また大手企業のCMなどに多数出演し、収入も増え続け“第2の人生”を謳歌している。
しかも、4年後の母国五輪でも“登板”がありそうだ。というのも、韓国フィギュアスケート界と平昌五輪には暗雲が漂っているから。“ポスト・ヨナ”の呼び声が高いのは3月の世界選手権(埼玉)で9位に入ったパク・ソヨン(朴小宴=16)。今季のグランプリ(GP)シリーズも2試合の出場権を得たが、世界のトップとの開きはまだまだ大きい。
そもそも平昌五輪自体が運営面でも準備の遅れや資金不足が深刻。組織委員会会長が辞任するなど、迷走を続けている。3月の世界選手権(埼玉)には視察のため平昌五輪組織委員会の関係者が来日したが、資金や選手強化がこのままでは大会成功にはほど遠い。
このため「平昌五輪には絶対に何らかの形でヨナがかかわってくる」とスケート関係者は口を揃える。さすがに現役復帰は難しいだろうが、スポンサー獲得や話題づくりには適任。形だけでも「指導者」として参加する可能性も十分ある。
今回の不祥事で彼氏との関係にピリオドが打たれても、引く手あまたの状況に変わりはないようだ。