アイスダンスの“かなだい”に救世主の期待 全日本選手権で活躍すれば人気種目に

2020年12月24日 11時00分

高橋と村元はデビュー戦のNHK杯からレベルアップした演技を目指す

 フィギュアスケート・アイスダンスの“かなだい”こと高橋大輔(34=関大KFSC)、平昌五輪代表・村元哉中(かな=27、同)組が全日本選手権(25日開幕、長野・ビッグハット)で進化した姿を見せる。デビュー戦となった先月のNHK杯は3組中3位で最下位。2戦目の今大会は結果が求められる中、2人の演技に注目が集まる。

「大ちゃん」「かなちゃん」。親友のように呼び合う年の差7歳カップルが“勝負の2戦目”に挑む。2人はNHK杯で実戦デビュー。シングルで輝かしい実績を残した高橋がアイスダンスに転向したことで大きな注目を集め、同種目がテレビで生中継される異例の措置が取られた。だが、結果は3組中3位の最下位。優勝した“夫婦カップル”の小松原美里(28=倉敷FSC)、ティム・コレト(29、本名・小松原尊)組との実力差は歴然だった。

 高橋と村元はNHK杯終了後、関東を拠点に練習を積んできた。デビュー戦で見つかった細かな反省点を一つずつ精査。同種目で“大先輩”の村元が氷上で高橋をリードし、海外にいる振付師のマリーナ・ズエワ氏、コーチのオレグ・エプスタイン氏からはリモートで指示を受けてきた。

 今月10日の公開練習で高橋は「(NHK杯では)かなちゃんにしか目がいってなかった。もうちょっと全体の雰囲気を感じつつ演技できれば、より一層パフォーマンス力は上がるかな」とレベルアップを見据えた。デビュー戦では順位よりも無事に滑り切ることが重要だった。しかし、2022年の北京五輪出場を目指す上でも、今後は結果が求められるようになる。今大会の出場カップルは5組。まずは表彰台を目指したいところだ。

 かねて指摘されているように、高橋はアイスダンスの“メジャー化”の救世主としても期待を背負う。これまでは「シングルより下」と見られがちだったが、誰よりも絵になる高橋が大舞台で活躍すれば、一気に人気種目となる可能性がある。相方の村元は「アイスダンスに来てくれてありがとう」と高橋に感謝し、ズエワ氏も「新しい風を起こすダンスチームになる」と断言。全日本選手権が新しい時代の幕開けになるかもしれない。