地元で躍動だ。第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の往路が2日にスタート。東京国際大の日本人エース・丹所健(3年)が、日本人最高記録を更新する1時間0分55秒で区間賞に輝いた。

 慣れ親しんだ地でまた1つ思い出を刻んだ。3区の10キロ地点に位置する湘南工大付高出身の丹所は「湘南で爆走する」との決意でレースに挑んだ。4位でタスキを受けると、3・5キロ付近から青学大の太田蒼生(1年)と並走。18・3キロ付近で遅れをとったが、2位で4区にタスキをつないだ。

 レース後には「日本人最高記録を狙っていた中で、無事出せてよかった。ちょっと前半に突っ込み過ぎた部分はあったけど、改めて自分はそういうのが合っているなと感じられたので、勉強になった」と振り返った上で、地元の方々に対して「最高でしたね。お世話になった先生方や地元の友達からメッセージがあったからこそ、区間賞、日本人最高記録に結びついたと思うので、みなさんに感謝したい」と謝辞を述べた。

 大会前に大志田秀次監督が「復路は駅伝なので流れが重要になってくる」と語っていた。実際にここまでは上位をキープ。4区、5区の仲間に向けて、丹所は「往路優勝してくれることを願っています」とエールを送った。