コロナ禍の札幌マラソンに選手も複雑…服部「本当に走っていいのか」中村「皆様に少しでも理解を」

2021年05月05日 14時05分

服部勇馬(左)と中村匠吾

 東京五輪マラソンのテストイベント「北海道・札幌マラソンフェスティバル2021」のハーフマラソンが5日に行われ、五輪代表が内定している服部勇馬(27=トヨタ自動車)が1時間2分59秒の24位でフィニッシュした。

 今大会は本番を見据えた調整の一環。コースを確かめるように走った服部は「五輪の舞台では(1キロ)3分5秒くらいのペースよりもう少し早くなるんじゃないかと今回のレースを走ってみて感じた。もう少し自分がターゲットとするタイムについて修正していかなければいけない」と感想を口にした。

 一方、今大会は新型コロナウイルス対策を主とした運営面も本番を見据えた上で重要。服部は「改善してほしい点は特にありませんでした」と言いつつも、全国的にまん延するコロナ禍で競技を続けることに対して複雑な胸中をのぞかせた。
「この状況下で本当に走っていていいのかと、走りながら思う時もあったり、本当に不安な状況で練習をしている時もある。他の環境というか、医療従事者の皆さんだったり、本当に苦しい状況の中で仕事をされていることを考えると…。僕自身は仕事が走ることであるので、そのことを止めるべきか」

 そう言葉を詰まらた服部。葛藤を抱えつつも走ることへ意義について「走ることで何かを伝えたいと思っているし、僕のやるべきことはその一つかなと思うので、本当に難しい状況ですけど、僕自身は走ることで何か伝えられたらいいなと思って五輪までしっかりと準備をしていきたいなと思います」と口にした。

 なお、左足甲を痛めて欠場した五輪代表・中村匠吾(28=富士通)も「国民の皆様に少しでも開催に向けて理解を得ていただけるよう一日一日やるべきことに専念して、五輪本番でいい走りをすることで少しでもスポーツを通じて何か伝えることができれば」と五輪への思いを話した。

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