イタリアスキー界のスター選手が、地元開催となる2026年ミラノ・コルティナ五輪を批判して波紋を呼んでいる。
英メディア「インサイドザゲームズ」は「イタリアで3度メダルを獲得したフェデリカ・ブリニョネが、ミラノ・コルティナで開催される冬季五輪に『オリンピック精神はない』と警告している」と報道した。
ブリニョネは北京五輪のアルペンスキー女子大回転で銀メダル、同複合で銅メダルと2個のメダルを獲得したイタリアスキー界のスター選手だ。次回は待望の地元開催となるだけに期待が高まっていると思いきや、まさかの批判を展開しているのだ。
同メディアは「Raiスポーツ」の報道を引用する形でブリニョネのコメントを報道。「私は確実にミラノ・コルティナにいないだろう。そこではオリンピック精神が失われるからだ」と語ったという。
ブリニョネはスキーの会場は高く評価しつつも「悪い点は、それがすべて散らばってしまっていることだ。選手村はなく、オリンピック精神もない。私たちはそれぞれ異なる場所にいることになる」と指摘。ミラノ・コルティナ五輪は競技ごとに多くの会場が設定されているが、それぞれ都市が異なり距離が遠いため〝一つの大会〟ではないというわけだ。
同メディアによると、大会組織委員会はミラノ、コルティナ、プレダッツォ、リビーニョの4か所に選手村を建設する予定。これだけ選手村が分散するのは五輪史上初めてだ。
さらに「大会は2万2000平方キロメートルにわたって開催される予定であり、歴史上最も地理的に広いオリンピックになる。コルティナはミラノから420キロメートル以上離れた場所にあり、車で4時間半以上かかる」。北京五輪で話題になった高速鉄道を建設する予定もなく、会場間の移動は容易ではない。多くの選手が国や競技の垣根を越えて交流を図るのが五輪の基本理念だが、それが実現できないというわけだ。
自国のスター選手が出る意味がないと憤慨する次回五輪。欧米メディアから〝スキャンダルオリンピック〟とやゆされている北京大会に続き、今から波乱含みだ。












