【ロシア・モスクワ20日(日本時間21日)発】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦「ロシア杯」女子ショートプログラム(SP)が行われ、アリョーナ・コストルナヤ(17)が78・84点で首位発進。ロシア勢が上位を独占した。

 今季のGPシリーズはコロナ禍でGP全6戦のうち、第2戦のスケートカナダと第4戦のフランス杯が中止。開催されたスケートアメリカ、中国杯も、出場は地元選手や開催国に拠点を置く選手に制限されて行われてきた。

 そんな中で昨季のGPファイナル女王コストルナヤは、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)こそ跳ばなかったが、3回転フリップ―3回転トーループのコンビネーションジャンプを鮮やかに成功させ、加点を引き出して、74・70点で2位のエリザベータ・トゥクタミシェワ(23)に4点以上の差をつけた。

 そのトゥクタミシェワは、トリプルアクセルに挑戦して成功。その後の3回転フリップでミスが出たことで得点が伸びなかった。3位には70・81点でアレクサンドラ・トルソワ(16)がつけた。

 アンナ・シェルバコワ(16)は病気のために欠場。ロシア通信は、肺炎と診断されたと伝えている。新型コロナウイルスとの関連は、現時点で不明だ。

 男子SPはモリス・クビテラシビリ(25=ジョージア)が99・56点でトップ。21日に男女フリーが行われる。