トマト農家の男「白菜500個」窃盗で逮捕“証拠隠滅”図った悪質手口

2018年03月02日 17時00分

 天候不順で野菜の高騰が続くなか、トマト農家の男性が白菜を大量窃盗する事件が発生した。愛知県豊橋署は1日、畑から白菜約160個(8万円相当)を盗んだ窃盗容疑で、同市内でトマト農家を営む塩野育男容疑者(40)を逮捕した。

 逮捕容疑は1月29日夜から30日朝までの間に、他人の畑に忍び込み、白菜約160個を盗んだ疑い。周辺では1月15~19日に約110個、22~29日に約100個、2月1~2日に約130個の白菜が盗まれる被害が発生。1月30日に警察に通報があり、捜査していた。

 塩野容疑者は調べに「天候不良などで葉もの野菜の値段が高騰しており、市場に持ち込めば高く売れると思った」と容疑を認めている。

 全国的な不作で、今年の白菜の価格は例年の2倍にまで上昇。販売店にもよるが、4分の1カットで200円、丸々1個で1000円近い値をつける店もある。そこに目をつけた塩野容疑者は、豊橋市内で4件、隣の豊川市内で2件の白菜窃盗に関与した疑いが持たれている。しかも、アシがつかないよう“証拠隠滅”まで図っていたというから悪質だ。

 塩野容疑者はトマト農家でありながら、何食わぬ顔で大量の白菜を卸売業者に売却。その際、同容疑者の手元には領収書、業者には販売伝票が残る。

 捜査関係者は「塩野容疑者は、売買の証拠を消すために業者の販売伝票を盗んでいた。しかし、のちにバレて逮捕。市場関係者からも『トマト農家が白菜を売りさばいている』と情報提供があり、塩野容疑者が捜査線上に浮上した」と語る。

 白菜泥棒以前に伝票窃盗も働いていた塩野容疑者。盗んだ白菜は全部で500個以上に達するとみられ、売却で得た金の大半は「飲食費に使った」と供述している。

 野菜泥棒は全国的に広がっており、佐賀県みやき町でも1月31日、500個の白菜が盗まれる事件が発生している。