巨人の阿部慎之助前監督が長女に対する暴行容疑で逮捕されたことをめぐり、長女が対話型AI「チャットGPT」に相談して、児童相談所に通報したことが分かり関心を集めている。

 阿部前監督は25日、自宅で姉妹ゲンカの仲裁に入ったところ、長女の態度に腹を立て胸ぐらをつかんで倒すなどした。児童相談所からの連絡を受けた警察が駆けつけ現行犯逮捕された。

 阿部前監督は26日に会見を行った際、代理人が長女の手紙を代読。「チャットGPTに相談した結果、匿名で相談できる児童相談所というものがありますよという形での説明書きがなされ、お電話をさせていただきました」と通報に至る経緯を説明した。

 SNS上では「現代ならでは」「チャットGPTに相談しなければここまで大事にならなかった」といった声が上がっている。

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「高校生ぐらいだと大人が思っている以上にAIが身近な存在。通常ならお母さんや友達に相談して徐々にクールダウンしていく。それがなくチャットGPTに聞いてしまった。阿部慎之助の長女だと名乗ってないでしょうから、一般的な事案として回答したと思います。長女は児童相談所というものがよく分かってなかったのではないか」と推察した。

 AIが身近になる一方で過信は禁物だ。チャットGPTは蓄積されたデータから回答を導き出し、カスタマイズすることによって利用者に寄り添った回答をするようになる。井上氏によると「職場で上司が新入社員を指導して『昨日、教えてもらったことなんですけど、チャットGPTがこうしなさいって言っていて、どうなんですか』と質問されたなんてこともあるようです」と驚きを隠さない。

 続けて「AIといってもデータはネットのもの。ネット上にあるのは玉石混交なので鵜呑みにしないのが基本。思考と決断は人間がやらなくてはならない」と話した。