【美人整体師・久嬢由起子「つぼペンストレッチ」(19)】「今回のツボはデリケートな部分なのでペンではなく指で!」と久嬢由起子。美人整体師が今週もオリジナルストレッチを紹介します。

 手の指先にある「十宣(じゅっせん)」というツボは主に急性の疾患に使われます。高熱、熱中症、咽頭炎、てんかん…ヒステリーや大きなショックを受けた際にも効果があるとか。指の先からいろいろな信号を全身に行き渡らせるのかもしれませんね。自律神経のバランスを整えたり、冷えにもいいそうです。

 面倒くさがりな私はまず「10か所すべてを同時に押せないかな…」と考えました。すぐに「左右5本ずつをくっつけちゃえばいいんだ」と気づいて、さらに「ん? このまま力を入れると、ちょっとしたトレーニングになるかも…」とも、ひらめいたんです。

 写真のように胸の前で指先だけで両手をくっつけます。なんかMr.マリックさんがハンドパワーを送っているようですが(笑い)、そのままゆっくり左右の手に“押し合い”をさせてみましょう。10秒ぐらいたつと腕がプルプルしてくるはず。胸にも力が入っているのが分かると思います。腕と大胸筋を鍛えることができるんです。

 背筋を伸ばし、息を止めずに行うのがポイント。可能な範囲で何回か繰り返してみてください。なんとなく念を込めるような感じですが、その念が怖い方向に行ってもまずいので(苦笑)、筋肉に意識を集中しながら、脳を空っぽにしてリラックスするほうがいいかもしれませんね。

【ツボの位置】すべての手の指の先端。全10か所

◆久嬢由起子(くじょう・ゆきこ)1982年生まれ。整体師、肛筋トレーナー(日本大腸肛門病学会専門医公認)、ボディメイクトレーナー。ミス・ユニバース・ジャパンファイナリストの講師も務める。新たなストレッチ法を次々に考案。最新著書は「見るだけでやせる コア締めダイエット」。人気上昇中で、テレビや雑誌に引っ張りだこ。