生稲氏だけではない! 自民党公認で先の参院選に出馬し、初当選した生稲晃子氏(54)が、6月の公示4日前、萩生田光一政調会長(58)と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連施設を訪問していたことが発覚。自民党と旧統一教会の〝ズブズブな関係〟が浮き彫りとなったが、生稲氏を熱心に応援していた自民関係者にも、教団との関わりがささやかれていた――。

 自民党の地方議会議員A氏はもともとスポーツマンで、議員になる前から後援者やファンがいた。そんなサポーターの1人の地元男性によれば「Aさんの周辺にも、旧統一教会の関係者がいっぱいいると噂になっている」という。

「そもそもAさんの後援者の中には、『生稲さんを応援すれば、Aさんにも旧統一教会の票を回してもらえる』と露骨に言う人もいて、気味悪かった。ただ内輪でも、誰が団体のシンパや信者なのか分からないから、旧統一教会絡みの話は大っぴらにできないんですよ」

 聞けば、旧統一教会は一口にシンパや信者といっても多彩で、本体ではなく関連団体に属している人も無数にいるため、実態がつかみにくいそうだ。

「Aさんの選挙の時も、平和をうたったボランティア団体の人が手伝いに来ていて、あのスタッフも信者だったのではと見る人がいます。とにかくAさんに限らず、自民党かいわいは今、ものすごい疑心暗鬼になってますよ」

 生稲氏とA氏は旧知の間柄だったわけではない。前出男性によると、初対面は今年5月で、A氏は生稲氏の印象を「誠実そうな人」と話していたそうだ。

「Aさんがなぜ生稲さんに入れ込むのか正直、理解に苦しみました。SNSでもAさんは生稲さんの応援全開で、当選した後には、選挙期間中につらいこともあったとつづってました。安倍(晋三)元首相の銃撃事件と旧統一教会の関わりを指しているのかな? もともとAさんは政治に無関心なタイプで、知名度もさほど高くないのに議員になれたこと自体、不可解でした。だからAさんも旧統一教会にドップリなのかな、って…」と同男性。

 またA氏の別の後援者からはこんな話も。

「生稲さんの応援は、B議員が安倍さんから直接任されていた。Bさんは『女性議員を増やす路線でいく』として、安倍さんから旧統一教会の票も約束されたそう。Bさんが仲介して安倍さんの票回しを仕切り、具体的には三多摩(東京都下)方面の信者を動員したと聞いている」

 出回っている、旧統一教会との〝濃厚接触〟自民議員リストにB氏の名前はないが、前出後援者いわく「メディアはあまり取り上げないけど、Bさんも昔から旧統一教会にドップリな人という認識。教団に出入りする選挙スタッフがいたし」とのことだ。

 なお、萩生田氏は19日夜のインターネット番組で、旧統一教会の関連施設を生稲氏と共に訪れたことに関連し「反省している」と述べた。社会問題となった霊感商法の被害で現在も苦しんでいる人がいるとして「政治家として少し心配りが足りなかった」とした。