知床遊覧船事故の報道を巡り、NHKが兵庫県警記者クラブから除名されたと複数メディアに報じられている問題で、関西圏を統括するNHK大阪放送局の小池英夫局長(61)は2日、大阪市内で行われた局長定例会見で「関係各所で対応している」と話すにとどめた。

 報道によるとこの問題は、事故の遺族に対する過熱報道「メディアスクラム」を避けるため、同クラブでも代表社が取材するなどの取り決めが行われていたにもかかわらず、幹事社のNHKが遺族から「全社で共有してください」と渡された資料を、抜け駆けで報じたことが発端。遺族からクレームが入り、クラブ内で話し合ったが、NHKからは十分な説明が行われず、先月27日に除名処分になった。

 小池局長は「関係部局で対応している。取材の際には、ご遺族など関係者と意思疎通を図って、お気持ちに十分に配慮しながら対応していきたい」と話した。