東京都医師会の尾崎治夫会長が、マスク着用の見直しに言及したことが話題となっている。昨今は、脱マスクの議論がメディアでも増えてきているが、そんな“マスク議論”の行方を気をもんで見ている人たちがいるという。それは、使用済みマスクの売買に携わっている人たちだ――。
新型コロナウイルス対策ですっかりマスク着用が当たり前となった日本だが、熱中症が心配される夏を前に見直しの機運が高まっている。10日の記者会見で尾崎氏は、屋外に関しては「着用を見直してもいいのでは」と見解を述べた。また、屋内についても「マスク一本やりではなく、抗原検査をうまく使い分けていく時代に入っていかねばならない」とも指摘した。
新聞、テレビの報道でも「マスクをいつ外すか」がテーマになるほど。そんなマスク議論を誰よりも固唾をのんで見守っているのが、使用済みマスクの売買に携わっている人たちかもしれない。ここ1か月で大手メディアでは使用済みマスクを売る女性たちが取り上げられていた。
毎日新聞は「『キスマーク+100円』使用済みマスクの売買は法に触れないか」と4日に配信し、FNNプライムオンラインは4月18日に「『#使用済みマスク売ります』18歳女性『下着よりハードル低い』1枚約1000円で販売…手軽な一方で潜む危険」と伝えている。社会問題なのだ。
今もツイッターには「使用済みマスク売ります」との書き込みがある。SNS事情に詳しいライターは「本当に女性が売っているのかは分かりませんよ。たとえ女性でも一瞬しか着用してないマスクかもしれないし」と、なりすましもあり得ると指摘した。
そもそも使用済みマスクの何がいいというのか。数か月前に18歳女性のマスクを入手したという50代男性は「使用済みマスクの魅力は口と接しているところだと思います。そのマスクを着用すれば間接キスです。口紅がついている必要は私はありません」と良さを教えてくれた。
そんな使用済みマスクを売買する人たちはマスク社会がどうなってほしいと思っているのだろう。フェチ事情に詳しい人物は「使用済みマスクを売買する人たちからすると『今のままマスク着用の社会でいい』と思っているのではないか」と指摘した。
「脱マスクとなってマスクをする人が減り、使用済みマスクがレア化して、今より高額で取引されることも想定はできますが、買う人も減るかもしれない。そもそも使用済みマスクは原価が安いので、売り手の女性はラクです。マスク着用の社会のまま薄利多売でもそこそこ稼げています。買う方も安いままでいいでしょうし」
つまり、変化の必要を感じていないわけだ。
11日の東京都の新規感染者数は4764人で前の週の水曜日と比べ1765人増えた。“制限なし”のゴールデンウイークの影響がこれから出てくると思われ、リバウンドの警戒が必要だ。使用済みマスクの売買はともかく、脱マスクにはまだ慎重さが必要かもしれない。












