スペイン1部レアル・マドリードが今夏に売却を検討している〝放出リスト〟に、ヘタフェに期限付き移籍中のMF久保建英(19)も入ってしまったようだ。

 Rマドリード専門メディア「ベルナベウデジタル」は「マドリードが次のシーズンに向けて計画を開始する。クラブに貢献しておらず、出場機会を求め市場で流動性のあるサッカー選手の売却に取りかかっていることが明らかになった」と放出候補の選定作業に入ったと報道。その具体的な候補として「久保、DFエデル・ミリトン(23)、FWガレス・ベイル(31=トットナム)を次の夏に放出することを真剣に検討している。EU圏外枠の割り当てに関する問題が主な原因だ」と久保を始めとした3人の名前を放出の筆頭候補として挙げた。

 Rマドリードはチーム再建に向けてFWキリアン・エムバペ(22=パリ・サンジェルマン)やFWエーリングブラウト・ハーランド(20=ドルトムント)など大型補強に乗り出す構えで、資金を捻出するため大胆なリストラに着手。久保は当面トップチームとしての戦力としては計算できないと判断され、復帰させた場合も貴重なEU圏外枠を割かなければならない事情から再建計画の中で〝構想外〟となった模様だ。

 スペイン紙「マルカ」も久保には具体的に触れていないものの「フロレンティーノ(・ペレス会長)が、この夏に向けて、ボロボロのチームを上から下まで抜本的に再建し始める予定だ。彼は、自身が進めてきた〝古いプロジェクト〟をあきらめた」と若手の有望株を聖域なく放出候補にする決断を下したと報じている。

 このままスペインの名門から〝リストラ〟されてしまうのか。日本の至宝がいよいよ窮地に追い込まれた。