サッカーの欧州リーグ(EL)1次リーグ開幕戦となった22日(日本時間23日)のシワススポル(トルコ)戦で移籍後公式戦初ゴールを決めたビリャレアル(スペイン)の日本代表MF久保建英(19)について地元紙「アス」は一風、変わった見出しをつけて称賛した。

 記事のタイトルは「ビリャレアルは方式を成功:Take al Kubo+アルカセル」。これはスペイン語で「立法」(3乗となる数字)を表す「cubo」と響きが同じであることをかけたもので、1ゴール2アシストを決めたことを「立法」となぞらえた。今回の久保の活躍は「倍数」ではなく「乗数」に匹敵するとして高く評価した形だ。

 一方、「マルカ」紙は久保以上に、勝ち越し点を奪ったFWパコ・アルカセル(27)を絶賛。各選手の採点でもアルカセルに最高評価となる3点を与え、久保は他の2選手と並んで2点とした。欧州カップ戦初登場で存在感を見せた日本の至宝だったが、おいしいところはアルカセルに持っていかれたようだ。