フランスリーグ打ち切りで泥沼法廷闘争も

2020年05月02日 16時40分

 欧州5大リーグの1つフランスリーグが新型コロナウイルスの影響で今季リーグ戦の打ち切りを正式に発表し、波紋が広がっている。

 同国政府が9月までの大規模なスポーツイベントの開催中止を表明したことを受けて、プロリーグ側は打ち切りを検討していた。この決断により、リーグ首位でブラジル代表FWネイマール(28)らが所属するパリ・サンジェルマンが優勝となり、3連覇を達成。日本代表DF酒井宏樹(30)の所属するマルセイユはリーグ2位が確定し、来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権を得る見通しだ。

 ただ、リーグ打ち切りによっていくつかの問題も生じる。まずはテレビ放映権料だ。フランス紙「レキップ」は、同リーグの放映権を持つテレビ局「Canal+」が支払いを拒否していると報道。他のメディアの動向は不透明ながらも放映権関連で2億3400万ユーロ(約273億7000万円)もの収入を失い、総額では6億5000万ユーロ(約760億円)の巨額損失が見込まれるという。

 さらに同紙は、リーグ側が1、2部の昇格や降格を含めた順位を決定したことに複数のクラブが反発していると報じた。リーグ側は各クラブの試合数が違うため1試合平均の勝ち点で順位を確定した。最下位のトゥールーズは2部に降格が決まったが、訴訟を検討中だ。今季7位で欧州カップ出場権を逃したリヨンもリーグに対して損害賠償請求などを行うことを示唆。他クラブも含めてドロ沼の法廷闘争に発展する可能性もある。

 今季は打ち切りとなったが、リーグ側は資金問題も含めて難しい対応を迫られそうだ。