サッカー日本代表DF山根視来(28=川崎)は〝一意専心〟でサバイバルに挑む。

 カタールW杯まで約5か月となった中、パラグアイ戦(2日、札幌)はフル出場で4―1と勝利に貢献。しかし、ブラジル戦は後半36分から出場で目立った活躍はなく、試合も0―1で敗れた。8日のオンライン取材では「あまりボールを触る機会がなかった。もっと呼び込んで左サイドだけじゃなくて、右サイドからも攻撃を仕掛けたらよかった」と猛省した。

 DF陣はブラジル戦で本職とは逆の右サイドバック(SB)で先発出場した長友佑都(FC東京)、中山雄太(ズウォレ)、板倉滉(シャルケ)ら、複数のポジションを担うことができる選手が多い。それでも、山根は「複数のポジションをできるというのは大切なことだとはもちろん思うが、自分のポジションに誇りというものもあるし、やっぱり数多くこなして得る経験値もあると思うので、自分のできるポジションで、自分ができる最大限のことを表現するだけ」と本職の右SBに強いこだわりを持つ。

 次戦は10日のガーナ戦(ノエスタ)。「自分の強みという部分では出せている。それだけでは世界相手だとなかなか難しいと思うので、他の部分に目を向けるというのは大切かなと思う」。絶対的な存在へ、残された試合で必死にアピールする。