FIFAランキング13位のなでしこジャパンは、タイ(同38位)との女子アジアカップ準々決勝(30日、インド・ナビムンバイ)に7―0で勝利して4強入り。今大会でオーストラリアを除く上位5チームに与えられる2023年女子W杯(オーストラリアとニュージーランド共催)の出場権を獲得した。

 この試合で新型コロナウイルスに感染していたエースFW岩渕真奈(27=アーセナル)がスタメン復帰。前半15分のPKは相手GKにセーブされ、復帰戦ゴールはならなかったが、同9分にFW田中美南(27=INAC神戸)の負傷で急きょピッチに投入されたFW菅沢優衣香(31=三菱重工浦和)が同27分に先制点を決めるなど計4ゴールをマークし、圧勝の立役者となった。
菅沢は「どの得点もアシストがよかったので、しっかり入ってよかった」と振り返った。

 9大会連続のW杯出場は決めたが、今大会のアジアカップも3連覇がかかっている。主将のDF熊谷紗希(31=バイエルン・ミュンヘン)は「とにかくホッとしている。W杯を決められたのはよかったけど、ここからも大会は続くので、優勝目指して頑張りたい」と力を込めた。