日本代表DF長友佑都(35=FC東京)が、左サイドでホットラインを形成する〝香川の後継者〟を指名した。

 森保ジャパンは国内組合宿最終日の21日に千葉県内で流経大と練習試合を行い、7―0と快勝。代表生き残りへシ烈なアピール合戦となった中、MF相馬勇紀(24=名古屋)が存在感を見せた。2列目の左サイドで先発すると、前半16分に強烈なシュートを決めてチーム2点目をマーク。得意のドリブルで何度も突破を図り、主力組に入っても出色のプレーを披露した。

 左サイドで実戦初コンビを組んだ長友は「運動量も多く、中も縦も行ける。すべてにおいてレベルが高い」とした上で「10年くらい一緒にやっているんじゃないかという安心感があった。トレーニングを見ていて『この選手は伸びるな』と思わせる選手。間違いなく必要になってくる存在。彼に期待したい」と最上級の賛辞を並べてベタ褒めした。

 長友が代表の左サイドで長期間にわたってコンビを組んできた盟友といえば、かつて10番を背負ったMF香川真司(32=シントトロイデン)。世界の強豪を相手に2人のホットラインが幾度となくチャンスをつくり、最大の武器として攻撃の核となった。その後は左サイドのレギュラーを固定できなかったが、森保一監督の信頼が厚い長友の太鼓判で今後に向けて相馬が有力候補に急浮上してきた。

 同ポジションにはMF三笘薫(サンジロワーズ)やFW古橋亨梧(セルティック)、MF中島翔哉(ポルティモネンセ)らがいる激戦区だが、長友と相性バッチリの若きドリブラーはレギュラーの座を射止められるか。