日本代表の森保一監督(52)が、欧州からの復帰組に期待を寄せる一方で〝ある不安〟も指摘した。

 今夏は2018年ロシアW杯で日本代表だったFW大迫勇也(31)、FW武藤嘉紀(29=ともに神戸)、DF酒井宏樹(31=浦和)3人がJリーグに復帰して注目を集めている。

 森保監督は「心身ともに充実した状態で日本に帰ってきてプレーする。日本人が世界で戦う基準というものを示してくれると思う」とその活躍に大きな期待を寄せた。

 その一方で「ひょっとすると激しさ、厳しさでファウルは多くなるかもしれない。そこはぜひファウルではなくて慣れていくということで日本サッカーにとってプラスになればいい」と指摘。

〝世界基準〟の球際での激しいプレーをそのままの感覚でいると、Jリーグでは審判から笛が吹かれることが多くなってしまう懸念も出てきそうだ。

 そうした点も踏まえて、復帰組には世界を意識したプレー水準を保つようゲキを飛ばす。

「Jリーグも激しさ、厳しさ、クオリティーともに世界に通用するリーグだと思う」とした上で「彼らがやってきた舞台はもっと激しさ、厳しさがあり、局面の攻防でクオリティーも発揮しなければいけない。そこはまだまだ日本が追いついていかないといけない。世界はさらに進歩していっているので、プレー強度でフィジカル、クオリティーを上げていかないといけない」と奮起を促した。

 欧州からの復帰組には指揮官の期待に応える活躍を見せてほしいところだ。