かつてW杯で日の丸を背負った戦士が新天地で新たなスタートを切る。

 J1名古屋は17日に豊田スタジアムで新体制発表会を開催。J1C大阪から加入した元日本代表FW柿谷曜一朗(31)、J1川崎から加入した元日本代表MF斎藤学(30)らが参加した。

 昨季の柿谷は、リーグ戦24試合でわずか1得点に終わっただけに、今季にかける思いは人一倍強い。「(名古屋が)本当に必要にしてくれると感じた。C大阪のみんなともそういう話をしたが、より自分の思いと重なったのが名古屋さんだった」と移籍の経緯を明かした上で「フィニッシュのところやペナルティーエリア内での仕事量を増やしたい。名古屋の柿谷、名古屋の8番は柿谷になれればいいなと思う」と決意を述べた。

 斎藤も昨季はチームが2冠(リーグ戦&天皇杯)を達成したが、リーグ戦20試合でわずか1得点。悔しさを晴らすべく「(名古屋は)サイドアタッカーが多く、高い競争の中でプレーしないといけないので、自分にかけてみようと思った」と移籍を決意。「自分ももっと高いレベルの選手になれるように、名古屋の地で成長できたら」と自らを奮い立たせた。

 今季の名古屋は、9年ぶりにアジアチャンピオンズリーグ(ACL)に出場する。アジア制覇へ、世界を知る男たちがチームをけん引する。