新日本プロレス21日の後楽園ホール大会に、元WWEのKUSHIDA(39)が電撃登場した。

 この日の大会ではIWGPジュニアヘビー級王者の石森太二が「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」覇者の高橋ヒロムとV1戦で激突。ブラディクロスでジュニア頂上決戦を制すると「このベルトは、エル・デスペラードから取り、そして今日! BOSJ3連覇した高橋ヒロムもこのザマだ。事実上のトップ2人を倒したぞ。次のチャレンジャーいねえんじゃねえか?」と勝ち誇った。

 するとここでKUSHIDAの入場曲が鳴り響き、会場が大歓声に包まれる。KUSHIDAは2019年1月の新日本退団後の同年4月にWWEと契約。21年4月にはNXTクルーザー級王座も獲得したが、今年4月に契約を解除されていた。

 3年ぶりに新日本マットに帰ってきたKUSHIDAは「いま、契約書にサインをしてきました。新日本プロレスに復帰します。ロスに引っ越して、残りのプロレス人生の時間をすべて新日本プロレスの発展に捧げます」と。「強すぎて挑戦者がいなくなっちゃったんじゃないですか? いるんだよ、ここに俺は!」と、石森に挑戦表明した。

 今後は現在住んでいるフロリダ州からロサンゼルスに拠点を移して活動する意向。「プロレス人生、その時間、経験もすべてこの新日本プロレスの世界進出、発展に捧げたいと思います。アントニオ猪木さんの有名な言葉で『ジャングルを守るより、むしろ作れ』。面白いことができるんじゃないかって、これから楽しみですね」と目を輝かせた。

 石森からは早期挑戦を保留されたが、KUSHIDAは「ベルトを取らないことには新日本プロレスの中で居場所は生まれないでしょ。居場所確保のために戦います」と豪語。実に6度のIWGPジュニア戴冠歴を持つ実力者が、旗揚げ50周年のメモリアルイヤーに帰還を果たした。