今年で48回目を迎えた東京スポーツ新聞社制定「2021年度プロレス大賞」選考委員会が13日にオンラインで行われ、最優秀タッグ賞は新日本プロレスのタイチ(41)、ザック・セイバーJr.(34)組、殊勲賞は全日本プロレスのジェイク・リー(32)、敢闘賞はDDTの竹下幸之介(26)、技能賞は新日本プロレスのグレート―O―カーンがそれぞれ初受賞となった。初受賞者が続出し、令和のプロレス界に新しい風が吹き始めた。

 敢闘賞はDDTのKO―D無差別級王者・竹下が初受賞。ジェイク・リー、エル・デスペラード、YAMATO、棚橋弘至を抑え、1回目の投票で過半数を獲得した。特別選考委員の小橋からは「非常に将来を期待できる選手。MVPやベストバウトを狙ってほしい」と激賞され、大器ぶりを示した。

 2013年に新人賞を獲得してから8年。「自分の中では長かった」という竹下は「これまでも年末になるとプロレス大賞が頭をよぎっていた。それで今年は…と思いつつ受賞を逃したのが2、3回あったので、今回は過半数ということでうれしいし、自信になる」と喜びを口にした。

 不振を脱出するきっかけになったのが、4月に参戦した米AEWのリングだ。コロナ禍で閉塞感が漂う中、結果に満足できない竹下は「今年は待っていてもダメだと。何か行動しなければということで単身で行くことにした」と振り返る。自らの実力が「世界に通用するのか試したかった」。選手はもちろんのこと会場の規模や視聴者数が異なる環境で「手応えを感じて吹っ切れたというか迷いがなくなった」。

 その後はトーナメント「KING OF DDT」を制し、8月にKO―D無差別級王座を奪回。さらに「D王GP」でも優勝して、シングル完全制覇を達成した。竹下も「キャリア9年の中で一番成長できた1年だった」と充実の表情だ。

 来年は団体設立25周年イヤーを迎え、3月20日には両国国技館で旗揚げ記念大会が行われる。記念イヤーに竹下が団体もプロレス界も引っ張る。