〝炎の飛龍〟藤波辰爾(67)が16日、約1年半ぶりとなる「ドラディション」の興行を東京・後楽園ホールで開催。デビュー50周年イヤーへ向けての意気込みを明かした。

 この日の大会は長井満也(52)のデビュー30周年記念大会として行われた。藤波はメインで越中詩郎(62)、高岩竜一(48)とトリオを結成し、長井、村上和成(47)、魔界2号の「魔界倶楽部」と対戦。勝利こそ逃したものの、長井にドラゴンスクリュー、ドラゴンスリーパーを決めるなど、随所で好コンディションぶりを見せつけた。

 1971年5月9日に日本プロレスでデビューした藤波は今年50周年の節目を迎え、来年5月までの記念ツアーを予定している。この日は「50周年記念興行」として10月31日大阪大会、11月9日後楽園ホール大会の2大会の開催が決定。「今までファンとかレスラーとか、いろんな各地でつくった思い出を各地でお返ししていきたいなと。北は北海道から南は九州・沖縄までいろんな形で。何試合やるか分かりませんけど、喜んでもらえるような大会をやっていきたい」と意気込んだ。

 新型コロナウイルス感染拡大が続く状況下では外国人選手招聘のハードルも低くない。「(今後)どれだけ緩和されるか分からないけど、外国人選手、日本人の僕にまつわるいろんな選手(を呼びたい)。プロレスが一番盛んな時を一瞬でも思い起こせるような大会をやってみたい」と目を輝かせる藤波は、闘病中のアントニオ猪木氏(78)とリング上で再会する希望も持っている。「猪木さんあっての僕なので。そういうことを含めてね。自分が入門したときから、いろんな選手もいっぱいいろんな形でね…早くしないと! 復活させたい選手? いますよ、うん。引退した選手も僕が現役でいる間は、いつ声をかけられるか、絶対下準備はしている。誰とは言わんけどね! どっかでいまフィーバーしてるけど、声をかければすぐに飛んでくる。それと、一人大物をね、リングに上げるっていうのが僕の課題ですから」と、煙幕を張りつつもさまざまなプランが水面下で進行していることを示唆していた。