【コロナに負けるな!有名人の緊急事態宣言】新型コロナウイルスの感染拡大により、格闘家たちも窮地に立たされている。国内外で多くのイベントが中止や延期となり、選手たちが活躍の場を失ったのはもちろん、練習すらままならない状況だ。それでも昨年、RIZINマットの主役に躍り出た朝倉未来(27)は、活動再開の日を信じて研さんを積む。現状と今後への思いを激白した。

 今は歴史に残るような時なんだと思います。自分が置かれているのは、格闘家として練習が限られ、ユーチューブは少人数で家の中でしか撮影ができず、企画が絞られている状況です。

 練習メニューは家での自重トレーニングが中心です。腹筋ローラーも始めました。結構効くんで、今後も続けようと思っています。あとは体力が落ちないように、普段はあまりやらないランニングをしています。

 最近、結構酒もやめてます。練習が減ってる分、酒くらいはやめたほうがいいかなって思って。でもまあ、もともと練習は一日1時間くらいしかしないタイプなんですけど。それよりも気にしているのは、モチベーションが落ちないようにすることです。以前は試合の間隔を短くすることでキープしていたけど、それができなくなった今は、積極的に他の選手の試合を見ています。

 再開後は挑戦するような試合をしたい。(RIZINの榊原信行CEOが提唱する今夏の)「メガイベント」がもしあるなら、例えばUFCの元2階級制覇王者コナー・マクレガー(31=アイルランド)とか、ボクシングの元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(43=米国)とか。ベラトール2階級制覇王者パトリシオ・ピットブル(32=ブラジル)ともやりたいですね。

 メイウェザーとやれるなら、ボクシングルールでもいいですよ。こっちがルールを提示するまでにもいかないくらい知名度に差がありますから。もちろん、ボクシングルールでも勝つつもりでやります。やれば、ボクシング技術が一気に成長する機会になると思うし。

 お勧めの健康法? 何よりも規則正しい生活ですね。僕はもともと早寝早起きなんです。朝は6時に起きて、夜は9時か10時には寝る。睡眠を多く取るのが大事だと思います。コツは3食のご飯の時間を決めて、そこで絶対に食べること。僕の場合は朝は8時、昼は12時、夜は5時か6時と決めて食べています。

 今、僕は格闘家としてコロナが終息した時に盛り上げる準備をしているんで。それまでユーチューブ動画を見ながら待っていてください。

 ☆あさくら・みくる 1992年7月15日生まれ。愛知・豊橋市出身。中学、高校とケンカに明け暮れた後、禅道会豊橋道場に入門。2012年9月のDEEP静岡大会でデビューし、1RKO勝ち。13年から弟の海とともに戦場をアマチュア格闘技イベント「THE OUTSIDER」に移し、60―65キロと65―70キロの両階級で王座を獲得。RIZINには18年8月の名古屋大会から参戦し、現在7連勝中。プロ戦績は15戦13勝(7KO)1敗。177センチ、66キロ。