3月に右拳の腱を断裂したK―1のエース武尊(28)が、約8か月ぶりの復帰戦に向けた心境を本紙に激白した。欠場中の“あの俳優”との出会いが気持ちを奮い立たせ、「K―1 WORLD GP 2019 JAPAN」(11月24日、横浜アリーナ)の村越優汰(25)戦では「けがの功名」で進化した姿を見せる。
――復帰戦が決まった
武尊 ファンの皆さんを待たせてしまったので、その分「待ってて良かった。やっぱり武尊が一番だな」って思ってもらえる試合にして勝ちたい。(村越は)テクニックがあってうまいなっていう印象はありますけど、武器はないと思う。K―1に来てからはKOもないし。怖さはない。
――負傷した右拳は問題ないのか
武尊 はい。ただ、殴れない期間はつらかったですね。4月に手術をして、殴れるようになったのは8月。だいたい4か月ですけど、こんなに長く殴れなかったのは、小学校で空手を始めてから初めてだったので。
――利き手だから生活にも支障があったのでは
武尊 大変でしたよ。食事も家事も全部左手。包丁を使えないから、調理法もちぎるとか焼くとかしかできなくて。簡単な焼き魚とか、サラダとかばっかり作ってました。肉食から魚食になった? はい。たまには肉も食べますけど、基本は魚に。日本人の体は魚のタンパク質が合っているらしいし、内臓にいいので。食べることもトレーニングですから。
――右手が使えない期間の練習は
武尊 「今は左の強化をしろっていうことなんだ」と切り替えて左のパンチの強化をしました。左のジャブを磨けたと思いますし、左でも倒せるパンチが打てると思う。
――今月2日から15日は米国で合宿も行った
武尊 体づくりも含め、いろいろなことが吸収できた。技で言うとMMA(総合格闘技)のステップ。(立ち技は)前後の動きが中心なんですけど、MMAは左右のステップが中心で、その動きがすごく参考になりました。(村越戦は)ステップも左のパンチも出して勝ちます。サウスポーで戦うのもいいですね。
――米国では意外な出会いもあった
武尊 6月に行った時(俳優の)小栗旬さんから知人を介して連絡をいただいて、食事をしたんですけど「めちゃくちゃ見てます」って言ってもらえてうれしかった。それからたまにやりとりするんですけど、11月も来てくれるかもしれないって。「いろいろな人がK―1を見てくれているんだな」って思えることが多く、モチベーションになってます。
――対戦要求してきた那須川天心(21)との夢対決にも注目が集まる。19日の会見では「僕も試合をやりたい」と発言したが
武尊 戦いたい…というか、K―1が最高だって証明したいんです。結果で全部を証明したい。僕はK―1を世界で一番の団体にしたいと。そのK―1を背負っているのは僕なんで。そのためにって感じですね。いずれにせよ、今度の試合に勝たないと次はない。次の試合に集中します。












