東京のローカル局TOKYO MXが、バラエティー番組「白黒アンジャッシュ」を25日放送をもって終了した。MCのアンジャッシュ渡部建(49)が活動再開した回を放送しないまま打ち切った格好だ。では他の局はどうか。現在「白黒――」を放送する他エリアのネット局は11局。MXを除く10局のうち、放送日が早い4局に対応を聞いた。

 千葉テレビから3日遅れの土曜午前1時から放送しているテレビ埼玉は「継続予定です」。渡部の復帰回もすでに放送している。6日遅れの月曜午後11時半から放送している群馬テレビも「継続予定です」と回答。渡部の復帰回も放送済みだ。

 18日遅れの日曜午前2時から放送しているテレビ神奈川も「継続予定です」だった。渡部の復帰回は3月6日午前2時から放送される。

 意味深な対応だった局があった。25日遅れの土曜午後8時25分から放送している三重テレビは、「渡部さんの出演回(復帰回)以降、継続するか終了するかは検討中です」と回答。終了する可能性もあるようだ。

 これらの対応についてキー局のプロデューサーに見解を求めたところ、「渡部さんの出演はキー局では厳しいですが、MXを除く各ローカル局ではOKということでしょう。放送時間が深夜なのも幸いなのかもしれません。各ローカル局はスポンサーが違いますが、了承を得られやすかったと考えられます」と指摘。

 その上で「三重テレビの対応が気になります。放送時間が、視聴率が比較的高く広告出稿料も高いゴールデンタイム(午後7~同10時)ですから。判断に迷うでしょう」と語った。

 総じて、同プロデューサーは渡部のポジションを「深夜帯のローカルタレント」と表現。かつてキー局のゴールデン番組に引っ張りダコだった売れっ子芸人の苦境が改めて浮かび上がる。果たして汚名返上できるか。