女優の深田恭子(38)が27日、都内で行われた主演映画「劇場版 ルパンの娘」(10月15日公開)の完成披露舞台あいさつに登場した。5月26日に「適応障害」による活動休止を発表、今月2日に活動再開を報告して以降、公の場に現れるのは初。わずか4か月あまりで表舞台に帰ってきたが、これには周囲が想像する以上の強烈な〝ルパン愛〟があった。

 深田は5月24日のイベントに登場した2日後、適応障害のため活動休止を発表した。今月2日に活動再開を報告したが、3か月のスピード復帰には驚きと心配の声が上がっていた。

 公の場に現れるのは4か月ぶり。心身の回復具合に関心が寄せられた。

 白のレースドレス姿の深田は、まだほっそりしたままのようにも見えるが、いつものように間を取りながらゆっくりとトークを展開。終始にこやかで、会場のファンに手を振る場面もあった。

 同作は、2019年7月期と20年10月期の2回、自身が主演を務めたフジテレビ系連続ドラマの映画版。深田は伝説の泥棒一家の〝女泥棒〟を熱演した。

 意外だったのは、本人がこの日の舞台あいさつで「ずっと同じ役をやらせていただいた。間(あいだ)に他の(出演)作品はない」と語ったように、19年夏から今年秋までの2年間、女泥棒以外は演じていなかったことだ。適応障害による活動休止のため、主演のはずだった今年7月期のフジ系連続ドラマ「推しの王子様」はクランクイン前に降板した(代役は女優の比嘉愛未)。

 2年間、女泥棒にどっぷりハマったのもあり、「ルパンの娘」に対する思い入れは強烈。それもスピード復帰につながった一因という。

「『ルパンの娘』に対する熱量はハンパなかったです。撮影前からそうでした。コロナ禍で撮影が海外ロケから国内ロケに変更、さらに国内ロケも当初予定した場所から別の場所への変更を余儀なくされました。深田さんは『撮影はできますか?』と相当心配していたそうです。この映画にかけていたので」(関係者)

 ドラマ版「ルパンの娘」の視聴率は苦戦し、19年が全話平均視聴率7・1%、20年が同5・7%だった。だからこそ映画版で挽回したいとの思いもあったようだ。

「昨年末から撮影が始まると、ドラマ版よりアクションシーンの難度がアップしたことに戸惑いもあったようで、肉体疲労の蓄積が激しかったそう。それでも、この映画にかける思いからやりきりました」(同)

 だからこそ、他でもないこの仕事で表舞台に帰ってきたかったのだろう。作品のテーマの一つである「絆」について聞かれた深田は、「この現場」に絆を感じると回答した。

「その結末に、あなたも心を奪われる」をうたう同作だが、一番心を奪われ、魅了されたのは深田だったかも!?

(視聴率は関東地区、世帯。ビデオリサーチ調べ)