国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)の「日本人リスクゼロ」発言に非難が殺到している。

 バッハ会長は15日に都庁を訪問し、小池百合子都知事(69)と会談。その際に東京五輪のため来日する選手たちが新型コロナウイルス検査を受けることや、陽性判定者が隔離されるなどの対策を示して「日本の皆さんのリスクはゼロと言える」と断言した。

 しかし、選手団の感染を介して関連して一般市民に感染が広がる〝バブル破り〟や、実質的に行動制限が機能していない大会関係者やメディア関係者、今後集まるボランティアなどを介した感染拡大への懸念は高まるばかりで具体的な対策は定まっていない。

 そのため国民からはバッハ会長の根拠なきゼロリスク発言に怒りの声が殺到。「バッハ会長さん、日本人への感染リスクゼロって言ってるぞ。前から不信感しか無いんだけど、超いい加減な奴だな。利益のためなら日本人の健康なんてどうでもいいんだろうけど」「日本人への感染リスクはゼロって、何を根拠に?意味がわからない」「リスクはゼロだってよ。バカなの、アホなの、気が狂ってるの。断言できる根拠は、何処にある」と続々と非難の声が上がった。

 また「危機的状況の中に危機感ゼロなトップ。安心安全なんていうものじゃない」「バッハのチャイニーズ発言で、彼の危機管理能力がゼロ以下なのがよーく分かった」と〝ゼロ〟なのは日本人の感染リスクではなく、バッハ会長の危機感だと強烈に皮肉る意見も沸き上がっている。

 あまりにも軽いIOCトップの発言により、東京五輪に対する日本国民の不信感は高まるばかりだ。