今年1月に国会の本会議中に居眠りしていたことが発覚し、詫びていた日本維新の会の音喜多駿参院議員(37)にまた居眠り疑惑だ。

 問題となったのは22日、参院で開かれた財政金融委員会だ。NHK受信料を支払わない方法を教える党(NHK党)の浜田聡参院議員の質問中、音喜多氏が約10分間にわたって、寝ていたというのだ。

「音喜多議員様 今散会した国会(財政金融委員会)において居眠りしていませんでしたか? 私が傍聴席から見ている限り、16時48分から16時58分までは間違いなく目を閉じていましたが… その前後もウトウトされていましたが…」とツイッターで音喜多氏に公開質問したのはNHK党の立花孝志党首だ。

 同党の浜田氏の質問とあって、立花氏は委員会に傍聴で訪れた。するとしばらくしてから、音喜多氏はウトウトし始め、浜田氏の質問時には目を閉じた状態だったというのだ。参院ネット中継の録画画面で確認してみたところ、画面内に音喜多氏は写り込んでいなかった。

 立花氏に聞いた。

「音喜多君からは『目をつぶって、考えながら質疑を拝聴していた時間があった。集中力を欠いているように見えていたら申し訳ありません』とリプライ(返事)があったけど、あれはガチで寝てたよ。浜田議員の質問で、麻生大臣を含めて、議場が爆笑するシーンがあったが、音喜多君は全く反応していなかった」と詳細に証言する。

 そのうえで、音喜多氏が油断した背景をこう指摘する。

「カメラが映らない席で、誰からも言われないだろうと思ったんだろうね。ほかにも居眠りしている議員はいるから音喜多君だけを責めるのはかわいそうなのもあるけど、本人があれだけ居眠りしないと言っていたからね。素直に『すみません、寝ていました』とお詫びすればいいのに」

 音喜多氏は1月に本会議で居眠りした責任をとって、1日分の歳費(1万円)を寄付。「今後、こういった失態のないよう、また有権者の皆さまの信頼を損ねることのないよう、気を引き締めて国会審議に臨んでまいりたい」と誓っていた矢先だったが、睡魔には勝てなかったようだ。