「真田丸」で大抜てき! 声優・高木渉への反響にNHKも驚き

2016年01月15日 12時04分

小山田茂誠を演じる高木渉(画像はNHK提供)

 俳優・堺雅人(42)主演のNHK大河ドラマ「真田丸」が10日にスタートし、初回視聴率19・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好発進を切った。脚本は三谷幸喜氏、主役の真田信繁(幸村)を演じるのは人気俳優の堺とあって事前の期待も大きかっただけに、初回の数字に関係者もひと安心だろう。

 

 戦国最強の武将とうたわれた堺演じる真田信繁を中心に、戦国時代という荒波にもまれ続けた真田一家の運命を描く。主演の堺をはじめ、兄・信幸役に大泉洋(42)、父・昌幸に草刈正雄(63)、姉・松に木村佳乃(39)など真田一家には豪華俳優陣が演じる。

 

 そんな中、見慣れない俳優が一家にいることに気づいた視聴者も少なくないはず。木村演じる松の夫で信繁の義理の兄・小山田茂誠を演じる高木渉(49)だ。

 

 実は高木はアニメ「名探偵コナン」元太や「機動新世紀ガンダムX」の主人公ガロード、外国映画の吹き替えで活躍するベテラン声優。これまで舞台への出演はあったが、映像作品への出演は今回が初とあって、一般の認知度が低いのは当然だろう。

 

 しかしアニメファンには知られた存在であり、放送当日のツイッターで大きな話題に。NHK広報も「これほどまでにツイッターなどネット上で高木渉さんが話題になるとは、正直、想定外でした」と反響の大きさに驚いたという。

 

 大抜てきといえる高木の起用のきっかけとなったのは2014年10月からNHKEテレで放送された人形劇「シャーロックホームズ」だ。

 

 高木は09年に放送された「連続人形活劇 新・三銃士」(Eテレ)に続き、三谷脚本の作品に参加となったが、この作品でプロデューサーや演出を務めたのがNHKの吉川邦夫氏。「真田丸」では制作統括を務めている。

 

「高木さんに演じていただいている小山田茂誠は非常に純朴で、妻・松を心から愛する誠実な役柄です。吉川は『シャーロックホームズ』を通し、高木さんの人柄に大いにひかれた一人。三谷さんや吉川をはじめとした当番組スタッフとの協議のうえ、茂誠役には高木さんしかいないということになり、ご出演のオファーをしました」(NHK広報)

 

 声優としてはベテランだが、ドラマの世界ではまだ新人。撮影現場でも謙虚な姿勢と細かな心遣いを見せ、共演者やスタッフから好感をもたれているという。

 

 ドラマ初回では、上司の小山田信茂(温水洋一)の命令で、君主であった武田勝頼(平岳大)を涙ながらに裏切る印象的な場面も演じた。史実では武田家没落後、茂誠は真田家の家臣となり、真田家をもり立てていく。ドラマのクライマックスとなる大坂の陣にも登場する武将だけに、高木も最終回まで出番は続くとみられる。

 

 三谷作品といえばアンパンマンの声で知られる戸田恵子(58)を「総理と呼ばないで」、山寺宏一(54)を「合い言葉は勇気」と声優をいずれも重要な役に抜てき。その後2人は三谷作品の常連となり、俳優としても人気を博している。

 

 高木が2人に続く可能性も十分あり、“49歳の新人”への注目度はさらに増しそうだ。

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